
発育・発達とは

発育・発達とは。
【発育】とは、主に身体的な成長(身長、体重、体格など)、量的な変化をさします。
例)身長が伸びる、体重が増える、体格が良くなる
【発達】とは、機能面での成長(運動能力、言語能力、精神機能など)、質的な変化を指します。
例)歩ける様になる、言葉を話せる様になる、思考力判断力が向上する
つまり、簡単に言うと『人が成長する過程』を意味します。
人は生まれてから歩ける様になるまで様々な『過程』を経て『自立』します。
そこにはかならず『順番』が存在し、誰しもがこの順番に沿って成長します。
当施設では、この『過程』に沿ってプログラムを構成しています。
『人間の発達過程』
赤ちゃんはまずお母さんのお腹の中で羊水を吸ったり吐いたりしています。この動作は私たちが呼吸をすると同様に呼吸様運動と呼びます。
呼吸様運動をすることにより、赤ちゃんは横隔膜を使う練習につながります。そのおかげで生まれた時には小さい身体ですが大人と同じくらいの声量で泣くことができるのです。
①泣く
赤ちゃんが生まれて初めてすることは『泣く』ことです。赤ちゃんは泣くことで横隔膜(体幹の一部)が強くなり心肺・体幹機能が向上します。
②仰向け
泣くことにより体幹が鍛えられ、はじめて仰向けで手足を動かせる様になります。
③寝返り
手足が動かせる様になり、より体幹機能が向上。重心の移動が起こった結果寝返りができます。
④うつ伏せ
寝返りが起こると、うつ伏せで頭を支えようとします。背面(首、背中、お尻など)の筋肉の機能が向上します。
⑤四つ這い
頭を支えれる様になると手足で踏ん張って身体を支えれる様になります。
⑥立ち上がり
四つ這い、ハイハイを経て全身の筋肉の機能が向上します。体幹・下半身だけで身体を支えようとします。
⑦立つ、歩く
バランスが取れる様になり、移動ができます。
ほとんどの赤ちゃんはこの様な順番で成長していきます。
当施設のプログラムもこの順序に沿って各フェーズでの運動を取り入れています。